個人向けのローンとして人気なのが、消費者金融や銀行カードローンです。
テレビCMなどで、見る機会もが多いですよね。
でも実際借りるにあたって、
消費者金融とカードローンどちらを選べばいいのかよくわからないですよね。
どっちを借りれば良いのか?
結論から言えば、申込した人たちそれそれによって異なります。
その理由は、
消費者金融・銀行カードローンのどちらにも、強み・弱みがあるからです。
今回は、消費者金融と銀行カードローンを比較して、どちらを選ぶべきかを解説します
まずは、
消費者金融と銀行カードローンを比較する前に、それぞれの特徴を簡単に紹介します。
また消費者金融と、銀行カードローンに共通する点も触れます。
消費者金融とは?
消費者金融とは、個人の利用者向けに向けの小口の融資サービスです。
プロミスやアコムといった名前を、TVCMや電車のつり革で見た人も多いはずです。
こうした大手の消費者金融の他にも、街金や言われる中小の消費者金融まで、全国1600社以上の業者がいます。
今回は、大手の消費者金融に限って解説します。
後ほど詳しく解説しますが、気軽に借入できるのが、消費者金融のメリットです。
消費者金融を行う会社は、法律的には「貸金業者」と呼ばれる企業に分類されます
銀行カードローンとは?
銀行カードローンとは、銀行が扱う個人向けの小口の融資サービスです。
消費者金融は貸金業者が運営しているのに対し、銀行カードローンは銀行自身が運営しています。
銀行への安心感から、銀行カードローンも一定の信頼を利用者から得ています。
取扱い銀行は多数あり、三菱UFJ銀行や三井住友銀行といったメガバンクはもちろん、地方銀行でもカードローンを扱っています。
次に
以下では、銀行カードローンと消費者金融に共通するポイントを見ていきます
共通点1:手軽な借入が可能
ひとつ目の共通点は、手軽に借入できる点です。
消費者金融は、身分証明書(運転免許証など)だけで借入できます。
銀行カードローンも身分証明書だけで借入できますか、その銀行の口座が必要な場合もあります。
また担保や保証人なしでキャッシングできるのも、消費者金融と銀行カードローンで共通しています。
この他、資金使途(お金の使い道)が原則自由なのも共通です
共通点2:カードローン形式(極度借入)での借入
どちらも、カードローン形式(極度借入)での借入となります。
契約時に極度枠(借入枠)を設定して、その範囲内でなら自由に借入・返済ができます。
もちろん借入していない時は、利息もかかりません。
自分の好きなタイミングで借入・返済できるのが、カードローンの魅力と言えます。
共通点3:借入枠が増えると、適応金利が下がる
どちらも契約時に、借入枠(極度枠)を設定します。
この借入枠の金額が大きいほど、適用金利が下がる傾向にあります。
例えばプロミスでは、4.5%から17.8%を金利帯が提示しています。
誰だった少しでも低い金利で借りたいと思うところですが、適用金利は借入枠の金額で変わってきます。
初回契約では、50万円程度の借入枠になることが普通です。
この位の金額だと、カードローンの上限金利が適用されます。
将来的に(増枠審査などで)借入枠が増えれば、それにつれて適用金利も下がってきます。
借入枠は審査によって決まるため、人によっては高額な借入枠が設定できない場合もあります
銀行カードローンの魅力・特徴は?
先程は、消費者金融との共通点について見てきました。
以下では消費者金融との違いという意味で、銀行カードローンの魅力や特徴について紹介します。
銀行ならではの安心感・ブランド力
銀行カードローンの最大の魅力は、銀行が運営しているという安心感や信頼感
アンケートにもある通り、銀行カードローンを選んだ理由の第1位(全体の2割以上)は、銀行カードローンの安心感をあげています。
>銀行カードローンに関する消費者意識調査に関する報告‐全国銀行協会
後でも述べるように、消費者金融には街金、サラ金といった、マイナスなイメージがあります。
このため多少の不便があっても、消費者金融を避け銀行カードローンを選ぶ人が一定数います。
ちなみに銀行カードローンを選ぶ理由の2位は、金利の低さです。
金利はやや高め(消費者金融より低い)
銀行カードローンの金利は、消費者金融に比べれば少し低いものの、それでも高めです。
銀行によって違いはありますが、上限金利は15%程度です。
以下の表は、大手銀行カードローンの借入条件です。
銀行カードローン | 金利(年率) |
---|---|
三井住友銀行カードローン | 年4.0%~14.5% |
三菱UFJ銀行 バンクイック | 年1.8%~14.6% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~14.0% |
オリックス銀行カードローン | 年1.7%~17.8% |
銀行が扱う他のローンである、教育ローンやリフォームローンが2%から3%の金利です。
それらに較べると銀行のカードローンは、相応に金利が高いことが分かります。
融資は最短で翌営業日
銀行カードローンでは申し込みから借入まで、最短でも翌営業日になります。
たとえば金曜日に申し込んだ場合、最短での借入は月曜日になります(月曜日が祝日でないなら)。
つまり銀行カードローンでは、当日借入には対応していません。
現在は銀行カードローンの審査では、申込者の個人情報を警察庁のデータベースに照会する作業が行われます。
この回答が最低でも翌営業日になるため、借入まで多少の時間が掛かるのです。
警察庁のデータベースに照会するのは、申し込み者に反社会的組織(暴力団など)の人間がいないか、確認するためです
取引手数料が低い
銀行振り込み(=借入)や口座振替(=返済)の場合、消費者金融も銀行カードローンも手数料は無料です。
ですがコンビニATMを使って借入・返済する場合、消費者金融の場合は1回ごとに手数料が掛かりますが、銀行カードローンの場合は無料です。
手数料は3万円未満で110円、3万円以上で220円が一般的です(どちらも税込)。
1回あたりの金額は小さいですが、借入と返済をコンビニATMで繰り返していれば相当な金額になります。
コンビニATMでの利用が多く見込まれるならば、銀行カードローンの方が有利です。
審査はやや厳しめ
銀行カードローンの審査は、消費者金融に比べて少し厳しいです。
そのため審査に自信がない人は、銀行カードローンは避けた方が良いかもしれません。
実は銀行カードローンの審査は、消費者金融よりも甘い時期がありました。
それが急に厳しくなったのは、2017年に入ってからです。
2016年に入り、自己破産件数が増加に転じますが、銀行カードローンの過剰融資が背景ではないかとマスコミから非難されました。
こうした批判に応える形で、全国銀行協会は2017年に自主ガイドラインを作成し、これ以降は銀行カードローンの審査が急に厳しくなりました。
消費者金融の魅力・特徴は?
上では、消費者金融の特徴を簡単に紹介しました。
ここでは銀行カードローンとの比較という意味で、消費者金融の魅力や特徴について紹介します。
即日融資が可能
消費者金融なら申込当日の借入、つまり即日融資が可能です。
実は個人向けローンで即日融資が可能なのは、消費者金融だけです。
緊急の事情などで、当日どうしてもお金が必要という人もいるはずです。
そういう人は迷わず、消費者金融を選択してください。
なお即日融資に強い消費者金融は、以下のページを参考にして下さい。
現在は来店せずにスマホだけで完結できる即日融資のサービスも充実しています。
無利息サービスあり
大手の消費者金融だけですが、初回契約に限り「無利息サービス」を提供している会社があります。
「無利息サービス」とは、会社が決めた一定期間だけ、利息がゼロになるサービスです。
消費者金融の上限金利は、銀行カードローンよりも3%(年率)ほど高めです。
ですが無利息サービスを使えば、3ヶ月間程度の利用なら、消費者金融の方が返済負担も軽くなる場合も。
なお銀行カードローンで、こうした無利息サービスを展開している銀行はありません。
金利は高め
上でも軽く触れましたが、消費者金融の金利は高めです。
以下は、大手の消費者金融の金利を示した表です。
消費者金融 | 金利(年率) |
---|---|
プロミス | 年4.5%~17.8% |
SMBCモビット | 年3.0%~18.0% |
アコム | 年3.0%~18.0% |
アイフル | 年3.0%~18.0% |
レイクALSA | 年3.0%~18.0% |
先程も触れたとおり、初回契約では下限金利の金利が適用されることが一般的です。
消費者金融の上限金利はどの会社も18%なので、こうした金利の高さが消費者金融のネックです
消費者金融の金利は基本的に横並びなので、消費者金融の内で1社を選ぶなら、金利以外の要因で選ぶべきです
総量規制の対象(年収1/3の借入まで)
消費者金融は、総量規制(貸金業法)と呼ばれる規制の対象です。
この規制により、利用者は年収の1/3までしか借入が出来ません。
1社からの借入ではなく、消費者金融(貸金業者)からの借入合計が年収の1/3までです。
こうした規制が導入されたのは、消費者金融の利用で多重債務を防ぐためです。
一方の銀行カードローンには、こうした規制が適用されないため、年収の1/3を超える借り入れも法律的には可能です。
ただし先ほど触れた通り、最近は銀行カードローンの審査も厳しくなっています。
このため銀行でも、年収の1/3を超える借入は難しくなっています。
解約が簡単
カードローンでは契約を解約するために、まず借入をすべて完済する必要あります。
その後の手続きが、消費者金融と銀行カードローンで違います。
消費者金融は完済していれば、あとは電話で連絡すれば解約手続きが完了します。
一方の銀行カードローンは完済後に、解約手続きの書類を提出する必要があります。
銀行カードローンは発行は簡単なのに、解約が面倒というのは残念ですね。
銀行が運営しているだけあって、銀行の方がお役所的な運営方法と言えるかもしれません。
当日借入なら消費者金融
先程も説明した通り、当日中に借入をしたいならば、消費者金融を選ぶべきです。
銀行カードローンでも最短で翌営業日ですし、クレジットカードなら手元にカードが届くまで1週間ほどかかります。
ただし消費者金融を選ぶなら、大手にすると良いでしょう。
中小の消費者金融では、即日融資に対応していない会社もあるため、事前のリサーチも必要になってくる為です。
「今日中にどうしても!」といった理由がないのなら、また消費者金融を利用することに抵抗のある方は、銀行カードローンを選ぶと良いでしょう。
特にカードローンの利用を周囲に知られるかもしれない人は、銀行カードローンの方が安心かもしれません。
上でも説明した通り、消費者金融は今ではクリーンなサービスですが、周りの人にそれを理解してもらうのは難しいかもしれません。
注意点としては、銀行カードローンの場合、その銀行の口座を持ってないと申し込みできないケースがあります。
ですので銀行カードローンを利用したいならば、自分が日頃利用している銀行で申し込みすると良いでしょう。
なお三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行は、口座を持っていなくてもカードローンの申し込みができます。
借りやすさで選ぶなら消費者金融
借りやすさで選ぶなら、消費者金融の方がおすすめです。
消費者金融は身分証明書だけでの借入ができますが、銀行カードローンの場合、その銀行の口座が必要な場合があります。
ただし消費者金融でも銀行でも、50万円を超える借入では収入証明書の提出が必要になります。
た消費者金融ならスマホでの借入(=自分の口座へ振込)や、ATMのキャッシングなどで、手段が豊富にあります。
大手ならコンビニATMでローンカードを使わず、専用アプリを使って借入できます。
一方の銀行カードローンはスマホで申し込みは可能ですが、スマホでの振込に対応してない銀行もあり、使い勝手はあまり良くありません。
消費者金融 | 銀行カードローン | |
---|---|---|
金利 | 高め (上限18.0%) | やや高め (上限15.0%ほど) |
審査の厳しさ | 普通 | 厳しい |
即日融資(当日借入) | 可能 | 不可 |
総量規制 (借入は年収の1/3まで) | 対象 | 対象外 |
ブランドイメージ | 良くない | 良い |
借入手続き | 便利 | 少し不便 |
コンビニATMの手数料 | 110円(または220円) | 無料 |
解約手続き | 電話のみ | 書類の提出が必要 |
返済負担 | やや重い | 重い |
このように、消費者金融・銀行カードローンのどちらも独自の強みがあります。
一般に消費者金融と銀行カードローンを比較すると、以下のように説明されることが多いです。
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